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単なる物忘れと認知症の違い

年を取るにつれて、物忘れをしやすくなるのはある程度仕方がありませんが、それも程度の問題で、余りにも物忘れがひどくなると、認知症への不安は大きくなりますよね。

実は、「もの忘れ」と「認知症」には明確な違いがありますし、「認知症」と言ってもその状態や原因によって細かな違いがあります。

■加齢による「物忘れ」とは?

加齢に伴う「物忘れ」は、「モノをどこに収納したか思い出せない」など、体験した物事の一部を忘れることなので、なんらかの「手掛かり」や「ヒント」があれば思いだすことが出来ます。

記憶には、情報を学ぶ・覚える(記銘)⇒情報を蓄える(保持)⇒情報を思い出す(再生)の3段階があります。

加齢による「物忘れ」は、再生機能が低下することによって、覚えた事を思い出すのに時間がかかるようになるために起こります。

このように、「物忘れ」の原因は、脳の生理的な老化によるもので、「忘れっぽい」という自覚があることが認知症との一番大きな違いと言えます。

■「認知症」とは?

「認知症」による物忘れは、「約束をしたという事実を覚えていない」とか「モノを収納したこと自体を忘れる」など、体験したこと自体を丸ごと忘れる状態です。

これは、記憶構造の「情報を学ぶ・覚える」が出来なくなってしまうことによるもので、単なる物忘れと異なり、覚えること自体が難しくなってしまうものです。

「認知症」を発症するのは、何かの病気によって脳の神経細胞が変性や脱落するなど、壊れてしまうことで起こるとされており、忘れた事への自覚そのものがありません。

過酷な介護の実態

高齢になった親の介護は、365日24時間、休みなくつづきます。このため、介護する家族自身が介護疲れを発生し、これが「介護うつ」「介護放棄」「介護離職」はては「介護殺人」なんて事態も引き起こしかねません。


こうした背景は、介護は突然余儀なく開始せざるを得ないケースが多いことにあります。家族は覚悟や準備もないままに、いきなり、これまでの生活からの変化を強いられてしまいます。

このため、親が要介護状態になったショックから、何から手をつければよいのかわからずパニックに陥ったり、仕事に支障が発生したりするなど、最初から精神的負担だけでなく、金銭的にも身体的にも大きな負担がかかります。

中には、勤めていた会社を辞めざるを得ない場合もあるでしょうし、身体的・精神的な負担が重なって介護疲れを感じるようになります。

本来であれば、家族や親戚の協力だけでなく、近所や地域の助けがほしいところです。

しかし、近所や地域との交流が薄れるだけでなく、親族との関係も疎遠になっている現代社会では、こうした支援を期待することはできず、どうしても、周囲から孤立しやすくなってしまいます。

また、介護をはじめると、それまであまり目立たなかった家族同士のいさかい表面化して、泥沼に陥ってしまうケースだってあります。

これが長く続くと、次第に介護する側の孤立が深くなり、閉塞感が強くなっていくと、介護者の体や心のバランスが崩れ始め、精神的に追い詰められていきます。

それが「介護うつ」や「介護放棄」といった危機を迎え、最悪な場合は、「介護殺人」という痛ましい事件に発展することもあります。

こうした、「介護崩壊」ともいえる出来事は、逃げ場のない介護生活をしている介護家族の誰にでも起こり得ることなのです。

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